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第6回入賞作品


泣けないサボテン

応募総数1,078作品から、第1次選考・第2次選考・最終選考を経て、 大賞1作品・入賞3作品が決定いたしました。
たくさんの素晴らしい作品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
 
2014年6月6日、大賞受賞作品「泣けないサボテン」が扶桑社より発売されました。 くわしくはWEB SHOPをご覧ください。
 
be絵本大賞事務局
 


大賞「泣けないサボテン」那須 桂 / Katsura Nasu (物語) 木南 沙織 / Saori Kinami (絵)

泣けないサボテン
STORY
生きていく上でだれもが味わうであろう感情を、繊細なタッチで描いた可愛いサボテンにふりかかった物語におきかえやさしく語りかけてくる、人々の共感を呼ぶ作品。
選評
秋元 康

今までのbe絵本大賞ではこの作品のような、抽象的なものはなかなか選ばれなかったのですが、抽象的でありながらも、“サボテンが水の無いところで育つ”という健気さが共感を呼びますね。胸がキュンとする素敵な作品です。(談)

茂木 健一郎

この作品は、具体的にこの絵本を読んで感動する人の顔がいくつも浮かびました。誰もが感じているような気持ちを、とげがあって自分の涙で自分を潤してそれで泣けないでいる「サボテン」という形で表現したところが素晴らしいと思います。言葉でなく絵を通して、いかにある気持を表現するかという点においてこの作品は、脳の共感回路を刺激するというか、脳科学的にみて非常に刺さる、そして感動させる絵本だと思います。(談)

武田 双雲

be絵本大賞の選考委員をやっていて、実は初めて涙があふれそうになった作品です。
自分の心のとげとか不器用さとか、泣きたいけど泣けない心をサボテンで表現していて、しかもこの絵のタッチとサボテンの表情から、かくれた、我慢している感情が読み取れて、共感し感動した作品です。(談)

那須 桂 / Katsura Nasu (物語)
木南 沙織 / Saori Kinami (絵)
プロフィール
(那須 桂)
栃木県出身。ワシントン州立大学コミュニケーション学部卒業。約6年の海外生活を経て、帰国後は主にラジオCMのコピーを制作。現在はライターとして都内の制作会社に勤務し、幅広い領域の取材・ライティングに携わる。

(木南 沙織)
大分県出身。武蔵工業大学(現:東京都市大学)建築学科卒業。セツ・モードセミナー美術科卒業。東京自由が丘にて約2年間の路上活動後、ワークショップ、各種イベント、個展活動を経て、現在水彩画作家KINAとして活動中。
 
受賞コメント
(那須 桂)
『泣けないサボテン』は、ある日、母と交わした会話のなかで「トゲのあることを言うのは、その人自身にトゲが刺さっているからかもね」という言葉に出会い、そこから生まれ広がったお話です。おそるべし、妄想力!
私が紡いだ、はだかんぼうの言の葉たちに、素敵な服を着せてくれたキナちゃんには心から感謝。これからも丁寧に言葉を紡ぐ自分でありたいです。このたびは、大賞に選んでいただき、本当にありがとうございました。

(木南 沙織)
「この作品は心の薬、副作用のない漢方薬のようなもの」
桂さんは私にそう話してくれました。
この賞を通して、より多くの人たちにこの優しいお薬が届けばいいナと心から思います。
桂さんの言葉にのせた想いを大切に。
かわいくて守りたくなるような、サボテンだけどぎゅっと抱きしめたくなるような・・・
そんなサボテンちゃんを表現したいと思いました。
桂さん、やったね!うれしいね! この度は本当にありがとうございました。